東京理科大学 基礎工学部 電子応用工学科
H・Kさん(東京都 私立桜丘高校出身)
もともと理科が好きだった私は、「将来はものづくりに携わりたい」という思いから、大学で専攻したい学問の1つとして工学を考えていました。高2の文化祭では、私の発案により、クラスに木製のジェットコースターを設置したのですが、クラスメートと力を合わせながら、予算内で材料を調達できるよう計画したり、材料を加工してレールを組み立てたりすることがとても楽しく、工学への関心がさらに高まったことをよく覚えています。ところが、志望進路の実現に不可欠な教科である数学と英語は、中学時代から大のニガテでした。そこで、何とかして克服しようと高1の頃から対策を立て、毎回の授業を集中して聞くとともに、放課後は学校の自習室でその日の学習内容を復習しました。そのほうが、自宅よりも集中できると感じたからです。また、模試の振り返りにも力を入れ、定着していないと感じる単元・分野については、参考書や問題集などで基礎的な問題演習に取り組みました。
コツコツと努力を重ねるうちに、英語と数学の成績は少しずつですが着実に向上していきました。「やればできる」と手応えを感じられるようになったものの、塾に通わずに自主学習を続けていたため、「自分の勉強の仕方で大学入試に通用するのだろうか?」という不安も頭を離れませんでした。そうした中、先生に紹介されたことがきっかけで「合格への戦略」の存在を知り、高3の4月から活用し始めました。志望大の合格に向け、自分の取り組むべき教科・科目の問題を、基礎から発展まで段階的に示してくれる機能に魅力を感じたからです。例えば、数学では、「微分」や「積分」といった、学習したばかりの単元の基礎固めを図るとともに、既習範囲の復習を重ねました。類題が非常に豊富だったので、最も自信のなかった単元である「整数」の解法パターンをしっかり身につけることができ、模試での得点が安定しました。また、英語では文法の問題演習を繰り返したことで、文法事項が定着し、長文の正確な読解につながりました。
ニガテの克服に向けて取り組む中では、思うように成果が出ず、正直、心が折れそうになったこともあります。それでも続けられたのは、工学を始めとする大好きな学問を専門的に学べる大学・学部に進学するという目標があったからです。その達成を目指して、私は高1の頃から手探りで勉強を進めてきましたが、「合格への戦略」を活用し始めてからは、より効率よく課題を洗い出して対策が立てられるようになり、東京理科大学基礎工学部の合格に結びついたと思います。大学で工学を専攻するようになると、「暮らしを豊かにする機械やシステムを自分の手で開発し、社会に貢献したい」という、次なる目標がはっきりと見えてきました。また、海外の大学院への進学を視野に入れるようにもなりました。日本とは異なる環境や価値観の中での研究には、大変なことも多いだろうと思いますが、積極的に挑戦していきたいと考えています。高校時代にニガテを乗り越え、夢を実現した経験が、私の背中を押してくれています。