天武天皇の時代は天皇が強大な権力を握り,「大君は神にしませば」とうたわれたように天皇が神格化され権威が高まった時期であった。その要因となった即位前の出来事の名称・経過について原因を含めて述べるとともに,その結果として天皇の権力を高めることになったことについて120字以内で述べよ。
天智天皇の後継者をめぐって起こった壬申の乱で,天智天皇が後継者に決めた大友皇子を東国豪族の兵力を動員した大海人皇子が倒した。これによって大友皇子側についた有力中央豪族が没落したため,大海人皇子が即位した天武天皇の権力は強大となった。(116字)